朝起きるたびに、首が痛い!
寝たはずなのに、首がガチガチにこってて疲れが取れていない感じがする。
朝起きて1番最初にするのは、首を回すことです。
でも、固すぎて回すのも一苦労。
朝、首が痛くなったのは2~3年ほど前からです。
ちょうどその頃から、朝から晩までパソコンに向かっている生活になりました。
さらに、ベッドと枕を変えたのもその頃からです。
首が痛くなった原因はこの2つに違いない!と思っていました。
そこで、枕を変えてみました。
3種類の枕を試してみましたが(←評判も良くて、まあまあお値段もする枕です)、首の痛みは消えませんでした。
もうこれは、パソコン作業をやめない限りは首の痛みが消えることはないだろうと思いました。
それは無理なので、諦めるしかないなと思っていたのです。
ところが、先日、歯が痛いので歯医者に行きました。
虫歯かな?と思っていたのですが、歯周病で炎症を起こしているとのことでした。
丁寧に口腔内を調べてくれたのですが、食いしばりやかみしめを指摘されました。
確かに、朝起きると歯をぐっとかみしめていて、あごも疲れてるんです。
そのせいで前歯も少し欠けてしまったぐらいです。
そこで、マウスピースを作ってもらうことになりました。
マウスピースが完成して、さっそくその日の夜にマウスピースを装着して寝ました。
次の日の朝起きてみると、首が痛くないことに気づきました!!!
驚きました!毎朝起きるたびにバキバキだったのに。
朝からスムーズに首が動かせます。
まさかマウスピースをつけることで首の痛みが取れるなんて思っていなかったので、予想外の嬉しい結果でした。
首の痛みは人それぞれ原因が違いますので、私のように食いしばりが原因ではない方もいると思います。
その他の首の痛みの原因をご紹介しますね。
起床時に首が痛くなる原因
長時間の不良姿勢
デスクワークに携わる人の増加やスマートフォンの普及によって、長時間首に負荷がかかる姿勢をとる人が増えています。
長時間の不良姿勢や筋疲労、眼精疲労によって、朝起きた時に首に痛みを起こすことがあります。
長時間デスクワークをする場合は、1時間に1回ストレッチをするのがおすすめです。
合わない枕の使用
睡眠時の姿勢は、起床時の肩こり、頭痛、手のしびれなどををもたらすことが知られています。
また、寝返りのしやすさも重要で、睡眠中は50回以上の寝返りをするので仰向けから寝返りまでの動きがスム ーズに行えることが必要です。[注1]体幹部を支えるマットレスや敷布団が寝返りがしやすいものでも、枕の寝返りがしにくい場合は頸部への負担となり痛みの原因になると考えられています。[注2]
~理想的な枕とは~
「あなたの枕は合っていますか? 正しい眠りのための枕調整」の中で理想的な枕について、「最少エネル ギーで寝返りが可能で、心身の回復に適した睡眠姿勢をとれることが必要条件とされる。良い枕とは、静止時の個々の体格に側臥位と仰臥位の両方で合わせ、ダイナミックな寝返りが容易にできるものであり、枕の合わせ方の基本項目には、高さを体格に合わせる、浮き沈みがない、形状はできるだけ平らにする、が必要条件とされ、これらの3条件を満たす枕が理想的である」と書かれています。
参考文献:
[1]勝呂 徹, 山田 朱織,2010「あなたの枕は合っていますか? : 正しい眠りのための枕調整」(話題,<特集>眠りの科学)『ファルマシア』46巻11号 p. 1063-1067
[2]上西園武良,岡田明,池浦良淳,2008,「枕の開発における効率的な人間中心設計の方法: 寝返り性能を設計値に変換する方法について」『デザイン学研究』P29-30
ストレス
首の痛みや肩こりは、職場での人間関係のストレスや家庭でのトラブルなど心理的要因も大きく関係しています。[注]
なるべくストレスを溜めないようにして、好きなことをする時間を作ったり、リラックスできることをして発散させるようにしましょう。
参考文献:辻?下 守弘,鶴見 隆正,清水 ミッシェル アイズマン,1997「VDT作業者の頸肩腕障害と心理社会的要因との関連性について」『第32回日本理学療法士学会誌』24巻2号,P389
寝違え
起床した時に、首の後ろや首から肩にかけての痛みが出ることがあります。いわゆる「寝違え」です。
首を動かすと痛みが出る時もありますし、痛みで首を動かせない時もあります。起床時に痛くなり、数時間から数日で痛みが改善していくようなら、徐々に首を動かしていくことで治っていくのが一般的です。
寝違えの原因は、下記が考えられます。
・睡眠中不自然な姿勢が続いたために一部の筋肉の血液の供給が不足した時にしこりとなっている
飲酒後の睡眠や疲れ果てて眠ると寝返りが少なくなります。
・前日などにいつもはしないスポーツや労働をして一部の筋肉が痙攣している(こむら返り)
重いものを持つなど上肢の使い過ぎによって頸の後ろの筋肉に負担がかかります。ずっと同じ姿勢でいたり、パソコンや事務作業を長時間行うと、頭を一定の位置に保持するために頸部の筋肉に負担が生じます。
・頸椎の後ろの関節(椎間関節)の袋(関節包)に炎症がおこる
~寝返りの治療法~
寝違えると無理やり首を動かしたくなってしまいますが、痛い方向には動かさずにいる方が良いそうです。
緩やかにストレッチするのも有効な場合がありますが、痛みを我慢してストレッチするのは逆効果の場合があります。痛みが強い場合は、他の病気の可能性がないか整形外科医を受診するのがおすすめです。
医療機関で処方される湿布には、炎症を抑えて痛みを取る薬剤が含まれているので有効です。
また、鎮痛消炎薬や筋弛緩薬の内服も有効です。[注]
参考文献:「寝違え」『公益社団法人日本整形外科学会』https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/sprained_neck.html