高い抗菌作用があることで注目を集めているマヌカハニー。
ピロリ菌除菌や風邪予防、虫歯予防、ヤケドなどさまざまな効果があるといわれています。
でも、さまざまなブランドから販売されていて、お値段もピンキリ。どれを選べば良いのか迷いますよね。
そこで、マヌカハニーの選び方やおすすめのマヌカハニーブランドをランキングでご紹介します。
目次
マヌカハニーの選び方
マヌカハニーのボトルには「UMF」や「MGO」「MGS」という表記が見られます。
それぞれ、マヌカハニーの抗菌作用を示すマークで、どれも数値が高いほど抗菌作用が高くなります。
マヌカハニーを選ぶ際はこれらのマークと数値を確認しましょう。
UMF
ピーター・モーラン博士率いるニュージーランド国立ワイカト大学・生科学研究所の治療用蜂蜜研究チームは、蜂蜜についての実験で、マヌカハニーの中には常時抗菌作用を持つものがあることを発見しました。
このマヌカハニーの有用成分をUMF(Unique Manuka Factor)と命名しました。
UMFを有するマヌカハニーは、その効力を示す数字が「UMF20+」というように記されています。
UMFの検査方法は、消毒液であるフェノールと比較する事によって、非過酸化物抗菌活性を測定するというやり方です。例えば「UMF20+」の表示があるマヌカハニーは、濃度20%のフェノール溶液と同等の殺菌力があるという意味です。
ただ、UMFの検査方法は測定結果に大きな誤差が生じます。
しかし、UMFのマークはUMF蜂蜜協会に加入して、UMF蜂蜜協会から使用を許可されたライセンス所持者のみがUMFの使用を許されています。
国立ワイカト大学ハニーリサーチ部門で規定された方法によって指定された機関によって実施されているので、高品質であることは保証されています。
MGO
2006年に、ドイツのドレスデン大学のトーマス・ヘレン教授が、マヌカハニーの抗菌作用をもたらす抗菌活性物質は、MGO(食物メチルグリオキサール)であること発見されました。
MGOの測定法は、MGOをキノキサリンに変換し分析することで、誤差の少ないMGOの含有量を計測することができます。
現在では、マヌカハニーの抗菌活性を正確に計測する唯一の方法は、活性物質であるメチルグリオキサールのレベルを測定するMGO測定法であるとピーター・モラン教授、トーマス・ヘンレ教授は共同で声明を発表しています。
ただ、登録商標の関係で、販売メーカーが制限されてしまいます。「MG」マークというのも見られますが、登録商標の制限のために「MGO」が使用できないためで、同じものと考えて良いです。
MGS
MGSはピーター・モーラン博士がより正確で信頼できる抗菌作用の指標を求めて、UMF蜂蜜協会を離れて作られた最新の規格で、最も厳しい規格といわれています。
MGSはUMFと同じ、フェノール液と比較する測定方法です。その他に純度や加熱処理の有無、添加物の有無などの検査も行われます。ニュージーランド政府が認定する認定研究所で厳しい検査が何度も行われ認定を受けると、モーラン博士による認定証が発行されます。
では、どのように選べば良いの?
ご紹介した3つのブランドマークのみがニュージーランド政府が認定している信頼できる規格なので、この3つのマークが記載されているマヌカハニーを選びましょう。
数値は高いほど抗菌作用が高いですが、その分価格も高くなります。
ピーター・モーラン博士とトーマス・ヘレン教授によると、MGOが1kgあたり100mg以上含有されていないもの、つまりMGO100+以上でないと、マヌカハニーとしての効果が期待できないそうです。
UMFなら10+以上のものを選ぶようにしましょう。
【UMF・MGO・MGSの数値の相関関係】
UMF数値 | MGO数値 |
UMF5+ | MGO83 |
UMF7+ | MGO146 |
UMF10+ | MGO263 |
UMF12+ | MGO356 |
UMF15+ | MGO514 |
UMF16+ | MGO572 |
UMF20+ | MGO829 |
MGS数値 | MGO数値 |
MGS5+ | MGO100以上 |
MGS8+ | MGO200以上 |
MGS12+ | MGO400以上 |
MGS16+ | MGO600以上 |
MGS20+ | MGO800以上 |
MGS25+ | MGO1100以上 |
マヌカハニーは人気があるため、偽物や抗菌作用がほとんど含まれていない製品もあるため、必ずマークと含有量を確認してから購入しましょう。また、証明書が付いているものは信頼できるのでおすすめです。
参考文献:
日本マヌカハニー協会「MGOとは」
アジアJAPANマヌカ協会「マヌカハニーの選び方」
manuka health
マヌカハニーのおすすめブランドランキング
1位 マヌカヘルス・ニュージーランド社
マヌカヘルス・ニュージーランド社はミツバチ製品のみを取り扱う会社で、巣箱から生産、梱包までのすべての生産工程を、ニュージーランド国内にある自社工場で管理しています。
無農薬で、生産工程でも抗生物質は使われていない100%純粋なハチミツです。
商品・価格 | ・マヌカハニーMGO550+(25+)(250g):10,900円 (税抜) ・マヌカハニーMGO400+(20+)(500g):13,200円(税抜) ・マヌカハニーMGO400+(20+)(250g):6,900円(税抜) ・マヌカハニーMGO250+(16+)(500g):8,900円(税抜) ・マヌカハニーMGO250+(16+)(250g):5,200円(税抜) |
2位 TCN
TCNのマヌカハニーは、ニュージーランド北島部のマヌカ自生林がある山岳地帯の直営養蜂場で採取されています。海外での養蜂歴が40年以上にもなる日本人の養蜂スペシャリストがリーダーとなり生産しています。
TCNではMGO含有量分析試験で得た数値を基に、活性強度やMGO含有量も合わせて、全製品に表記しているので安心です。
TCNでは活性強度を極限まで追求しています。
通常、MGO含有量は含有量は100~550mg/kg程度ですが、1100mg/kg以上のものを販売しています。
商品・価格 | ・MGO®1100+【活性強度39+】(500g):39,420円(税込) ・MGO®860+【活性強度31+】(500g):24,980(税込) ・MGO®550+【活性強度22+】(500g):16,200(税込) ・MGO®220+【活性強度13+】(250g):4,968(税込) |
3位 マリリニュージーランド
マリリのマヌカゴールドは厳しい検査を通過し、ピーター・モーラン博士に認められたMGSマヌカハニーです。
非加熱、無添加、純度100%の高品質なマヌカハニーです。
認定証と分析証明書も付いているので信頼できます。
遮光ボトルになっているので、品質も保たれます
商品・価格 | ・マヌカハニー MGS 8+/MG200+(250g):2,980円(税込) ・マヌカハニー MGS 12+/MG400+(250g):5,184円(税込) ・マヌカハニー MGS 20+/MG800+(250g):13,436円(税込) |
4位 エグモンドハニー社
エグモンドハニー社のマヌカハニーは、無添加・無農薬の100%天然のマヌカハニーです。
厳しい審査を合格したニュージーランド政府公認のUMF、MGOライセンスを取得しています。
商品にニュージーランド分析機関発行のアクティブ分析書を添付してくれるので信頼できます。
商品・価格 | エグモンドハニー社UMF5+(250g)3,280円→2,780円(税込) エグモンドハニー社UMF10+(250g)4,580円→3,780円(税込) エグモンドハニー社UMF15+(250g)5,880円→4,580円(税込) |
5位 Lake View Honey社
Lake View Honey社のマヌカハニーはUMF蜂蜜協会認定のマヌカハニーです。
生産ロットごとにUMF検査を行っていますが、一度もその基準値を下回ったことはなく、高品質です。
金蜜マヌカハニーはUMF12+。声優さんも愛用しています。
農薬や化学肥料は不使用で、品質管理も徹底しているので安心です。
商品・価格 | 金蜜マヌカハニーUMF12+ 通常価格:6,200円(税抜) 定期コース:5,890円(税抜) |
6位 ハニーマザー
ハニーマザーのマヌカハニーは楽天グルメ大賞受賞、口コミでも評判のマヌカハニーです。
UMF認定で非加熱・無添加の100%純粋のマヌカハニーです。
マヌカハニー独特の薬っぽさがなく、やさしい甘さなので、初めての人にも食べやすいのが特徴です。
商品・価格 | ・マヌカハニーUMF10+(250g):3,580円(税込) ・マヌカハニーUMF80+(250g):8,200円(税込) |
7位 ヴェーダヴィ
ヴェーダヴィのマヌカハニーのラインナップはMG100+、MG300+、MG550+、そして希少価値が高いMG650+。
蜂蜜に熱を加えると、本来含まれているビタミンや酵素などが損なわれてしまいますが、ヴェーダヴィのマヌカハニーは生産工程中の温度管理を徹底しているので「生きた酵素」がそのまま含有されています。
HACCP/GMP認証を取得した工場で徹底して品質管理しているので安心です。
商品・価格 | ・ヴェーダヴィ マヌカハニー MG100+(250g): 4,104円 ・ヴェーダヴィ マヌカハニー MG300+(250g): 6,480円 ・ヴェーダヴィ マヌカハニー MG550+(250g): 10,800円 ・ヴェーダヴィ マヌカハニー MG650+(250g): 14,580円 |
マヌカハニーの効果
「マヌカ」はニュージーランドにのみ自生するフトモモ科の低木です。
マヌカの葉や樹皮から抽出されるオイルや蜂蜜には抗菌作用があるとされ、薬草として飲用されたり、外傷の治療薬として使われてきました。
ピロリ菌除菌
十二指腸潰瘍、胃潰瘍、胃癌の原因菌である、ヘリコバクターピロリ菌に対して高い殺菌効果があることも学術的に立証されています。
また、ブドウ球菌・サルモネラ菌・連鎖球菌などの食中毒の原因となる有害菌を除去する作用が有ることがわかっています。
風邪予防
マヌカハニーは殺菌、抗炎症作用があるので風邪の予防に効果的です。
風邪で喉が痛い時にマヌカハニーを食べることで、のどの痛みを和らげることができます。
腸内環境を整える
はちみつは腸内環境を整える効果があります。
はちみつの中には、ビフィズス菌、グルコン酸、オリゴ糖など善玉菌を増やす成分が含まれているので、便秘や下痢を解消へと促します。
オーラルケア
虫歯菌などの細菌を抑制し、歯垢や歯肉炎の減少にも効果があることが報告されています。
切り傷、ヤケドの治療
傷や火傷、化膿など皮膚疾患の治療にマヌカ ・ハニーを用いると,医薬による殺菌消毒などよりも早く患部のバクテリアが消失し、痛みや傷からの悪臭なども早く消失するという結果が多数報告されています。
マヌカハニーは疾患内部への浸透速度が早く、深部まで到達するので、細胞の新陳代謝を促進することで患部の修復が早くなります。また、マヌカハニーはガーゼが傷口で乾燥して傷と癒着することがないので、ガーゼ交換が容易で、痛みもありません。[注1]
参考文献:[1]髙橋襄,2003, 「マヌカ・ハニーの特異性」,第24巻1号,p13
アジアJAPANマヌカ協会:http://f-manuka.org/effect.html
マヌカハニーの食べ方
マヌカハニーの1日の摂取量は特に決まっていませんが、1日3~4回ティースプーン1杯をそのまま食べるのがおすすめです。
マヌカハニーに含まれているMGO(食物メチルグリオキサール)は非常に反応性の高い物質なので、金属製スプーンは活性力を弱めてしまう可能性があります。
せっかくの有効成分が弱まってしまってはもったいないので、木・竹・陶器・樹脂・プラスチック製のスプーンなどで食べることをおすすめします。
熱にも強いので紅茶など温かい飲み物に入れたり、ヨーグルトに入れたり、トーストに塗ったり、お好みで食べてみてください。
ただし、生後1歳未満の乳幼児には食べさせないようにしてください。
腸内の働きが未発達のため、天然はちみつに含まれるボツリヌス菌への免疫が弱く、「乳児ボツリヌス症」を引き起こす可能性があります。